小説ユービックが面白い。
中盤でわけがわからなかったことが、
終盤になり一気に霧が晴れてくる。
この小説は昭和50年代に発売された
ものでかなり古い。
"ユービック"と言うのは、"神の遍在"と
いうような意味らしい。
実はここ数年でよく聞くようになった
"ユビキタス"と関係がある。
ユビキタス社会ってどんなものだろうか。
具体的にこんなことが起こるという話は、
あまり聞いたことがないんじゃないだろうか。
本が電子化されて、本が本を読むように、
情報が情報をどんどん読んでいく。情報が
能動的に更新していく。
抽象的だけど自分はそんな感じを漠然と
思い描いている。
小説ユービックはある一つのユビキタス社会
の形を描いていると思う。
GoogleでもMicrosoftでもどこの企業だろうと
いいけど、現代のWebという"補助線"を引くと
めちゃめちゃ面白くなる。
発売当初よりも今読んだほうが、想像の広がり
方がリアルになる。
ただのSFにとどまらない内容であると思う。
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