2008/04/15

これを知っていれば良いなんてことはない

大学院生になると学部生の授業をティーチングアシスタントという形で、
アルバイトをすることができる。

自分も実験の担当をすることになった。

決起会という名目で先生達と、ティーチングアシスタントの学生達で
飲み会が行われた。

酔いが回ってきたところで先生から訓示があった。

「物理学科の学生だからといって、物理のことだけ分かっていてもだめだ。社会情勢についてくらいは知っておく必要がある。だから新聞を読め。」

要約するとこんな内容だった。

自分は決して物理のことだけ知っていれば良いなんて思ってない。
物理のことすらわかっていないのであるが。

今最も関心のある人物を挙げろと言われたら、脳科学者の茂木さん
とミューズ・アソシエイツ社長、パシフィカファンド共同代表等の
梅田望夫さんの2人を挙げる。

2人の共通点は、物事に精通していること、幅広い知識を持っている
こと、若者を応援していることにあると思う。

2人のブログや著書なんかを読むとそういった感じを受ける。

関心があるということは、自分もそんな人間になりたいということだと
最近は思っている。



“Webインテリジェンス論”という授業がある。

シラバスを見た限りでは、ちょっと面白そうだったので受けてみた。

これは主に情報科学の専攻の人が受けるものなのだが、大学院生
ならば誰でも受けることができる。

だから、前提知識がないので少しキツイ部分もあるのだが、物理の
話が出てこないのは新鮮で良い。

その授業の中で先生が、

「君達は情報のプロだからこれはわかるでしょう。」

のようなことを言っていた。

俺は物理なんだけどなぁということと、先生は情報科学の生徒以外
のことを想定してないのかと疑問に思った。

自分の専攻以外にも幅広く学べるようにと、色んな授業が組まれて
いる。

それは機能しているかのように見える。
勿論ちゃんと機能している部分もあろう。

しかし、多くはしていない気がする。

授業の内容がどうこうではなくて、先生の気構えが重要なのでは
ないか。

学生に多くのことを学んでほしいという気持ちはどの先生だって
持っているだろうけど、教えてやろうというそれを持っている先生
は少ないと思う。

もっとも大事なことは自主性だろうけど、やる気を起こさせるのは
先生の役目でもある。



何をしていたって学ぶことは無限大にあるわけで、茂木さんは
“知のオープンエンド”と言っているんだけど、どこまでいっても
知ることは“無知の知”のみですね。

3 comments:

Anonymous said...

知らないことを知るのは何でもおもしろいよな。物理以外のことも勉強しとけばよかったと思うわ。物理もよ~わからんが。

サナダムシ

Anonymous said...

確かに新聞の情報くらいは学んでおきたい。

もっとも大事なことは自主性だろうけど、やる気を起こさせるのは先生の役目でもある。>
コータは塾講師のバイトをしてるからそういう考えが湧くんだろうな。

最近、コータのブログを見ると、前までとは違った感覚になるな。

若干の湿り気は隠しきれない。

戸塚 晃太 said...

>haruさん
そういう気持ちはすごい大事ですよね。今日も情報科学の授業を受けてきたよ。サナダムシは関係ないだろ。

>文嘉さん
講師のバイトから学んだことの1つはそれだね。

>最近、コータのブログを見ると、前までとは違った感覚になるな。

具体的に50字以内で述べたまえ。熱かったろうに。

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