2008/06/25

余生

昨日、癌患者の看護師についてテレビで
放送されているのを見た。

ある一人の患者のことがとても印象深か
った。


その人は余命数ヶ月と宣告されてから、
ピアノを弾いたり、フランス語を勉強したり、
日記を書いたりと前向きに色んなことをし
て余生を過ごしていった。

それから、日記を本にして残したいと思い
実際に本にした。

その本が完成して手元に届くという日に
体調が悪化して、見ることができるかどう
かという状況になる。

それでも何とか見ることができて、その数時
間後に亡くなった。


これを見ていて俺が思ったことは、自分と患者
の人は、何一つ変わらないということ。

人は例外なくいつか死ぬ。

ただ“死”を感じることができないだけなんだと
思った。

今までと同じように明日は来るし、来週も来年
もくるだろう。

無限に時間があるように感じてしまうけど、確実
に時間は有限なのだ。

それを感じることができたなら、やりたいことを
やるし、親や友達に感謝の気持ちを伝えるか
もしれない。

その時の行動は、自分の中にある価値観とか
大切に思っている純粋な気持ちに従っている
に違いない。




それとテレビを見ながら思い出したことがあった。

それはアップルCEOのスティーブ・ジョブズの
スピーチである。

全文は長いから一部を抜粋して下に載せる。
(全文はこのサイトで。動画もあります。)

***


You've got to find what you love. And that is as true for your work as it is for your lovers. Your work is going to fill a large part of your life, and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven't found it yet, keep looking. Don't settle. As with all matters of the heart, you'll know when you find it. And, like any great relationship, it just gets better and better as the years roll on. So keep looking until you find it. Don't settle.


皆さんも自分がやって好きなことを見つけなきゃいけない。それは仕 事も恋愛も根本は同じで、君たちもこれから仕事が人生の大きなパートを占めていくだろうけど自分が本当に心の底から満足を得たいなら進む道はただ一つ、自 分が素晴しいと信じる仕事をやる、それしかない。そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら進むべき道はただ一つ、好きなことを仕事にすることなんですね。 まだ見つかってないなら探し続ければいい。落ち着いてしまっちゃ駄目です。心の問題と一緒でそういうのは見つかるとすぐピンとくるものだし、素晴らしい恋 愛と同じで年を重ねるごとにどんどんどんどん良くなっていく。だから探し続けること。落ち着いてしまってはいけない。


***

"If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right." It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: "If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?" And whenever the answer has been "No" for too many days in a row, I know I need to change something.Remembering that I'll be dead soon is the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life. Because almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure - these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important. Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose. You are already naked. There is no reason not to follow your heart.

「来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きるとしよう。そうすればいずれ必 ず、間違いなくその通りになる日がくるだろう」。それは私にとって強烈な印象を与える言葉でした。そしてそれから現在に至るまで33年間、私は毎朝鏡を見 て自分にこう問い掛けるのを日課としてきました。「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。それ に対する答えが“NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要があるなと、そう悟るわけです。自分が死と隣り合わせにあることを 忘れずに思うこと。これは私がこれまで人生を左右する重大な選択を迫られた時には常に、決断を下す最も大きな手掛かりとなってくれました。何故なら、あり とあらゆる物事はほとんど全て…外部からの期待の全て、己のプライドの全て、屈辱や挫折に対する恐怖の全て…こういったものは我々が死んだ瞬間に全て、き れいサッパリ消え去っていく以外ないものだからです。そして後に残されるのは本当に大事なことだけ。自分もいつかは死ぬ。そのことを思い起こせば自分が何 か失ってしまうんじゃないかという思考の落とし穴は回避できるし、これは私の知る限り最善の防御策です。君たちはもう素っ裸なんです。自分の心の赴くまま生きてならない理由など、何一つない。

***

Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

君 たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に、絡め取られてはいけない。それは他の人た ちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。自分の内な る声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。

***

下線部が特に好きな部分。

経験から語られる言葉は力強い。

5 comments:

Anonymous said...

>自分の内な る声、心、直感というのは、ど>うしたわけか君が本当になりたいことが何
>か、もうとっくの昔に知っているんだ。

ここが好きです。

最近、その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されたことがあったよ。

もう少し早くこの文を読んでいたら違う結果になったかもな。

戸塚 晃太 said...

>文嘉さん
そうか。少しでも役に立てば幸いです。

Anonymous said...

お元気?

わたしもね、上の言葉にものすごい共感してるよ~。なんでだろ、生と死って本当に隣併せにあって、自分もいつ死ぬか分からないなって心の中で思ってるんだよね。

だから、いつ死んでも後悔がないように、「人生楽しまなきゃ損!!!」というテーマで生きてます。

そのためには日々向上心を持って新しいことに挑戦したり、努力も欠かせないよね!

すぐお

戸塚 晃太 said...

>すぐおさん
“いつ死んでもおかしくない”これを実感できているのは、本当に凄いと思うよ。
現在の平均寿命は女性が約80歳だよね。でも、自分達が年寄りになる頃には、人生150年くらいになっていると勝手に思っています。万能細胞がきっと可能にしてくれるんじゃないかな。笑 そのせいもあって“死”は実感できないな。

Anonymous said...


多分、変な国ばっか旅行してるからかな。いつも、旅行前は「もしかしたら、これが最期になるかもしれない」と恐怖心があるの!

あと、通り魔に合ってしまうかもしれない可能性もあるしね~

陸上早速始めたんだね!応援してます☆

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